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シェフの独り言

by ifujin
 
そら
 そら、空、ソラ、sora、

「はー」っとため息をついてしまう、今日もグレー色の空。

雨が降っていれば「今日もか・・・」、

どんより重たい空の日は、「きっと今日も・・・」、

暑いような、暑くないような、
太陽の照りつける暑さとは違い、
汗が体にじっとりと湧き出すような暑さに、体がだるくて仕方がありません。

それでも今日はスタートです。



 「うーーーーーん」と青い空にむかって、両手をかざし、思いっきり伸びがしたいです。
# by ifujin | 2010-06-22 09:59
 
スタートの春
春四月、野も山も人のいとなみも、にわかに動き出してきました。

天気の良い週末になれば、外には薄手の装いの家族が「公園」にあふれています。

そんな光景がやっと見られる「春」になりました。

寒さに弱い私は、やっと長く暗いトンネルを抜けた、空に抜けるような開放感を感じます。

「いよいよ始まる」そんな新年を迎えたような「スタート」を感じます。


 「スタート」といえば、我が家のちびっこシェフも新しい門出を迎えました。

「新一年生」になりました。

そうです、ピカピカの一年生です。

そして、彼の初めての門出です。



 我が家のちびっこシェフはこれまでも紹介してきましたが、0歳児で保育園に入園しました。
彼が物心付く頃には、すでに集団の中の一人で、その一員でした。

隣にはいつも生まれた頃からずっと一緒にいる大好きな仲間がいて、家族の中に彼が居る様に、保育園の中に、もう彼の居場所はありました。


それでも入園して2年間ほどは本当に大変でした。
初めての子育てにつまずき、悩み、忙しさと、余裕の無い毎日に追われ、
必死でした。




それでも彼は本当に、本当に愛おしく、やさしく、そしてひょうきんで、明るい男の子に育ってくれました。

最近では、重いものをママに代わって持ってみたり、
「オレ!」と自分を呼んでみたり、
浴室でマッチョポーズをしては、あるようで無い筋肉のコブを見せては「ママ見て!オレの筋肉!!」
なんて自慢してみたりと、
「たくましい男」をチビのくせに装ってみせるのも、目を細めたくなるほど、かわいい光景です。


本当に大変な6年間でしたが、真剣に、一生懸命に子供と向き合ってきた6年間でした。

悩み、喜び、感動し、心配し、怒り、そして悩み・・・・、それでも愛しい6年間でした。


節目になるせいか、何気ない光景に目が留まります。

信号待ちをしていると、三輪車に楽しそうに乗っている子供とそれを押す母親の姿。

「そうそう、どこへ行くのも三輪車の時期があったなあ」。
三輪車を一人でこぐこともできず、ペダルのこぎ方を一生懸命教えた3歳の頃、なぜかバックしてしまうなんてことも懐かしい思い出です。今では当たり前のように自転車をこいでいるちびっこシェフですが、そんなことも忘れたくない思い出です。

公衆トイレの扉から親子で出てくると、
「そうだよね、お尻も一人でふけなかったし、家でもママのトイレについて来てたよね。」

今では男性用トイレに一人で入ります。
「女のトイレなんか入れんし!」なんて今風な言葉で偉そうに言います。
「誰も君を男だと意識してないよ~だ!」と思いながらも、ママはそんな言葉にも愛おしさを感じています。


 いかにも部屋着といった服装で疲れた表情の母親がベビーカーをひいていると、

「頑張れママ!私も昼夜問わず、理由も分からず泣きじゃくる我が子を乗せて、よくベビーカーをひいて散歩していたよ、もう少しだよ!」っとエールを送りたくなります。

「どうして泣いてるの?」としゃべることもできない子供に言葉を投げかけては、孤独を感じた子育て時期もありました。今では言わなくてもいい口答えや屁理屈も返ってきます。

また疲れている私を見て「ママ、ここに座ってごらん」と言っておでこにチュとしてくれることもあります。

「今日のご飯はなに?」 、「ママこれ美味しいね、オレすきなんだよね~」と言ったり、

ママはもう一人ぼっちじゃなくなりました。
ママとちびっこシェフの間にも、一方通行ではない会話が生まれ、いたわり合いもできるようになりました。



本当に大きくなりました。
その言葉につきます。

「大きくなりました。」


卒園式の日、

「ハイ」と言う大きな返事をし、席を立ち、
壇上に凛と立ち、右・左と丁寧に卒園証書を受け取った彼の後姿には、

そんな一つひとつの成長の過程が写り、涙があふれてぼやけて見えませんでした。

「本当に大きくなりました。」

こんな簡単な言葉ですが、こうしてたった6年間の子育てでも
ずしんと重い言葉に響きます。

「本当に本当に大きくなりましたね」



そして新しいスタートを切った君へ。

これからはママやパパは隣にはいません。

一人で前を向いて歩いてください。



君が大きくなった分、君は多くのことを見、知ることになるでしょう。

それはきっと今まで君が知る、悲しいことよりももっと複雑で難しく、君を悩ませ、悲しいく、つらいことかもしれません。
でも立ち向かってください。
前へ進んでください。

多くのことができるようになればなるほど、問題も大きくなるでしょう。

君が多くの人と仲良くなればなるほど、傷つき悩みも大きくなるでしょう。

君が頑張れば頑張るほど、悔しさも大きくなるでしょう。


今がそのスタートです。

毎朝泣きながら、出かけていく君。
お腹が痛いとうずくまる君。

お友達が一人もいない小学校へ、一人で飛び込んでいくのは怖くて不安で一杯でしょう。
でも、その分すべてが新しい出会いと発見です。



ママもパパもそんな君を見るのはつらいけど、君の隣にはもう立ちません。

君の背中を見ています。

ママもパパも頑張ります。

本当は手を引きたいけれど、本当は寂しいけれど、
今はそっと肩に手を添えるだけ。

もう少ししたら、ぎゅっと前に押し出すね。

そしたら、一人で進むのよ。


ママはきっとこれからもいっぱい怒るでしょう。
でも忘れないでください。

君がどんな失敗をしても、
どんなに挫折しても、

君の見方です、君が大好きでたまりません。

だから心配しないで。

前を向いて真っ直ぐ歩いていくんだよ。

ママとパパは後ろから見守っているからね。
# by ifujin | 2010-04-15 11:01
 
春メニュー
 花に嵐の嘆きをかこつのも風流なのかもしれません。

桜前線も北上し、先週には東海地方も桜満開の季節を迎えました。

何かと忙しい毎日で、桜を仰ぐこともできず、
車の窓越しから桜を眺める日々でした。

そしてまたこの春の嵐・・・・・、今年の桜も終わりを迎えてしまいました。


桜木を仰ぎ、春の青い空に目を細めることもできず・・・・、
なんとなく寂しい年度始めです。


 さて、今月の前菜ができました。

土日ディナーのみのメニューになりますが、春らしいメニューです。


新じゃが芋のビシソワーズと小海老のサラダ コンソメジュレ添え

春メニュー_d0112549_9522961.jpg


春の生命力を存分に蓄えた新じゃが芋を使った、ひんやり冷たいビシサワーズにしました。
甘みの強い小海老とサラダをトッピングし、口当たりの良い白ワインにぴったりの今月の前菜です。

何かと忙しい年度始めです。

仕事、レジャーにお忙しいかとは思いますが、のんびり美味しいお料理に春の夜を楽しんでください。

お待ちしております。



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ランチ パスタランチ¥1490~  ¥200割引

ディナー 生ビール・ハウスワイン半額
# by ifujin | 2010-04-12 11:08
 
美しい人でありたい
 一昨年の暮れ、お店のエントランスの植え込みに、紅梅を植えました。

先週あたりから、枝だけしかなかったその梅が、赤みを帯びた小さな丸い蕾を付け出しました。

まだまだ凍える手をポケットにしまい、猫背に歩く人が街を行きかいます。

そんな体も心も硬くなりがちなこの季節、こんな小さな春の足音を耳にすると、それだけでとても幸せな気持ちになります。

 梅一輪ほどののあたたかさ

この季節になると必ず心で何度も繰り返してしまうこの詩です。

立春を過ぎたこの冬と春の狭間の時期を「梅の花」を使って、美しく表現されているこの詩が好きです。

 「たった一輪の花のようなあたたかさ」と、

まだ寒さの続く名ばかりの春の訪れを、一輪の花が感じさせ、あたたかな気持ちにさせる。

そんな小さな幸福感を感じたとき、この詩が心に浮かびます。

 「春」が近づいてきています。056.gif



 話は唐突ですが、

「美しい人でありたい」と最近よく思います。

 
 30代に入ったせいか、若いだけが取り柄、なんて言っていられなくなって来たせいかもしれません。
もしくは、人生の折り返し地点にきているような気がするからかもしれません。

これからの人生、素敵に生きたい、「美しい女性でありたい」とそう思います。

もちろん容姿も若々しさを保ちたいとは思いますが、

改めてそう思うのは、年齢を重ねるごとに人生を謳歌している人に出会ったときです。

家庭、子育て、仕事、遊び、すべてをパワーにして人生をポジティブな方向に持っていく、

そう言う人を目の当たりにした時、「私も負けていられない!」

そう思います。


若くない分、バランス感覚が絶妙だとも思います。

自分を律すること、そして人生を楽しむ余裕、ユーモア・・・・・、

それぞれのバランス感覚がこれから年を重ねるごとに、外見にもにじみ出てくるような気がします。


そして逆境にこそ、年齢の美しさが試されるような気がします。

人に対して寛容で、平穏でいられる、そんなマインドを持った人は自ずと外見にも揺ぎ無い魅力となって反映されてくるのではないでしょうか。

忙しい日々を送っていると、疲れやストレスで100%はできないけれど、できるだけ人に対する態度は一定で親切でありたいと思っています。

つらいときこそ忍耐力を駆使して自分の精神をフラットに保つ、それが理想です。

しかしこれにもバランスが大切です。忍耐力がありすぎても体に負担が・・・、

そこにはやはり人生を楽しむ余裕とユーモアが必要です。


本当に素敵な先輩女性を見ると、「輝いてる」・・・・、そう見えます。

その奥にある輝きのモトは、人を魅了するモトは・・・・、

やはりその人の生き方や内面に「美しさ」を感じずには居られません。
# by ifujin | 2010-02-16 23:03
 
生活習慣
 立春とは名ばかりで梅花のつぼみもまだ寒く、向春もまだ遠く感じられます。

2月に入り、より寒さを感じる日が続いています。
今日はここ名古屋でも白じゅうたんの朝に、一瞬で眠気も覚める光景がカーテンの向こうにありました。

 2010年を向かえ、金と政治家をめぐる政界での事件や、相撲界での騒動、経済界でも豊田のリコール問題・・・、騒がしい年明けとなりました。

しかし、我が家では相変わらずの毎日が、慌しさと共にここにあります。

少し違うと言えば、今年の4月から我が家のちびっこシェフが新1年生となる、新しい門出を迎えるということでしょうか。

昨年の夏ぐらいから、彼の部屋を作り、勉強机にベットがやってきました。年末にはランドセル。
入学する小学校にも就学時検診を受け、はじめて小学校の門をくぐりました。

そしてこれからお世話になる先生方や在校生のお兄さんお姉さんと接し、彼も自覚が芽生えてくると同時に、その実感が不安にも変わってきているようです。

 親である私たちは・・・、もちろん入学準備をすることはもちろんなのですが、
入学までの残り数ヶ月間で、新しい環境で慣れない生活をする彼の負担が少しでも和らぐように、
新しい生活のリズムに順応できるよう、少しずつ今の生活のリズムを移行させてやることが大事だと思っています。

すべてが4月からスタートでは、心の負担も体の負担も大きすぎると思うからです。


 昨年から始めたのが、朝のお支度。
今まで私が曜日にあわせた保育園の持ち物の準備や習い事の準備をしていました。
それを彼が「今日は火曜日だから、箸とタオルとお手拭、それに英会話のカバンの準備!」と曜日感覚を持たせることと、1日の予定を考えること。

 次に始めたのが、生活のリズムつくり。
仕事をしているとどうしても私の勝手で子供の生活のリズムができてしまっていましたが、

帰ったら手洗いうがい、保育園で使った箸やタオルを自分で片付け。
洗濯機に入れるときのお約束もしました。
「靴下や服は裏返しのまま出さないこと」、これはやってもらう人のことを考える大事な習慣です。

そして学習習慣。今までは「しまじろう」が届けば、時間があり、やりたいときにやっていました。
しかし少しでも良いので、毎日机に向かうと言う習慣です。
始めは30分、そして今は1時間。
1時間と言っても、時間を重視せず、今日はこれをどれだけやるかと言う内容の目標達成をさせること。
学習習慣と、それに目標つくりと達成感を習慣付けたいと考えています。

もちろんイヤイヤの時もありますが、毎日続けると「やらないと遊べない」からやり始め、時には楽しくなってきて2時間ぐらい勉強をやっていることもあります。
その他にもお支度を上手にできたり、ママに言われなくてもできたことに得意げになったりと、新しいことへの挑戦を彼も楽しんでいます。

その後に夕食、入浴、21時15分までは自由時間、歯磨きをして21時半には就寝です。

 私が仕事をしている為、帰宅が遅いので、はっきり言ってとても窮屈なスケジュールです。
しかし、これから入学してもそんな忙しい毎日は変わらない以上、今から習慣付けさせるしかありません。

ただ、土曜日は何時まで起きていてもいい日、何時に帰宅するか分からないパパを唯一起きて待っていてもいい日なのです。

そんな日は、時間も余裕があるので、彼が眠くなるまで彼のしたいことに付き合って、テレビを見たり、トランプをしたり、夜中を越えることがほとんどですが、唯一パパを「おかえり!」と迎えられる日なのです。

 その他は起床時間を早くしたこと、自分でめざまし時計をセットさせるようにしたこと(鳴っていても起きない事が多いのですが)、朝食のおかずを増やしたこと。
保育園の給食は11時半頃でしたが、小学校では朝も早くそして給食は12時半頃となります。
集中力を保つためにも、朝食の役割は重要になってきます。

あと、最近では「です」「ます」を付けて丁寧語をしゃべれるように、そして挨拶を改めて教えています。


 いろんなことを始めたように思いますが、これも生活習慣です。
始めは慌しく感じましたが、この慌しさが「毎日の生活」になってきました。

きっかけは「小学校入学」の為ですが、これらのことはすべてこれから必要なことです。

彼がいくつになっても、1日の予定を考えて準備することや、目標を立てること、目標を達成するために簡単にあきらめないこと、朝食をしっかりとることや、規則正しい生活を送ることは、小学生だけに必要なことではなく、これからの人生に必要なことを、生活を通して教えることだと思っています。

どんな生活習慣を身に着けた大人になるか、それは彼がどんな大人になるかも左右することだと考えています。

「習慣」とは怖いもので、靴を揃えて脱げるか、常にテレビの音がないと寂しいと言う人もいれば、朝食が食べれないという人、毎日掃除機をかけないと気持ちが悪いという人もいれば、使ったものをすぐに片付けられない人、いろんな習慣がありますが、「習慣」とは厄介なもので、直したくてもすぐには直らなかったりするものです。

どんな習慣を付けさせるか、もしくは付けさせてしまうかは、これからの年齢、重要な親の役目だと思っています。



 私自身、初めての子育てです。

入学を控え、改めてどんな教育をしていくか、本当によく考えるようになりました。
しかしその先にあるのは、我が子の幸せしかありません。


私自身が親から教えてもらったように、生きていく上での力や姿勢、取り組み方、モラルを教え、そして支えてもらったように、私も彼の背中を押してやりたいと思います。

 
 「勉強をやりなさい」と私も言われなかったように、ただやるべきことをきちんとやるという事、一生懸命打ち込むという事、
それが勉強であり、行事であり、スポーツ、何であっても。

やるべきことをやらずに済ますことの無いように教育したいです。
その結果、勉強ができるか、スポーツができるか、何が好きになり、何が苦手になるのか、そしてどんな道が前に見えてくるのか、いつも彼のすぐ後ろで見守り、時に示し、時に支え、時に押し出してあげれたらいいなあと思っています。
# by ifujin | 2010-02-06 13:01


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